多くの人が使っているGoogle Earthはデジタル地球儀であり、
GEEは科学分析ツールである。
では、GEEはどのようなツールなのか?
どようなことができるのか?
研究で使うことができるのか?
GEEはクラウドベースのリモートセンシングツールである。
解析に使用するデータはGoogleの巨大ストレージに準備されていて、
プログラミングによって解析し、可視化し、公開することができる。
非常に多くのデータがあるようなので私も把握できていないが、
比較的ポピュラーな入門者向けのデータは抑えられている。
代表的なデータは以下の通り…。
- Landsat
- Sentinel
- MODIS
- SRTM
- ALOS
なんと、国産の人工衛星「ALOS(だいち)」のデータも利用できる。
加工済みのデータも公開されている。
具体的な利用例は以下のサイトで紹介されている。
https://earthengine.google.com/case_studies/
GEEは開発、評価、研究、教育で使用することができるが、
商業利用の場合は評価段階での利用を除いて、継続利用はできない。
また、解析等によって得られたデータの販売も許可されていない。
商業目的の利用の場合には商業ライセンスもあるらしいが、
そのあたりの話はこのブログでは無関係なので省略。
研究者、学生、NPO、公的機関が使えるのであれば問題ない。
Google関連のツールを使用する際の懸念事項として利用時の制限事項があるが、
GEEで得られた画像はどのようなツールでも利用できる。
たとえば、QGISやArcGISで表示して利用しても問題ない。
GEEはプログラミングを通して操作するため、
自分で書いたスクリプトや解析結果の所有権も気になるが、
これに関しても問題ない。プログラムを書いた人の権利が保障されている。
ちなみに、GEEを使って論文等を発表する際には、
GEEを引用する必要が出てくる場合もある。
その場合には以下のようにする。
Gorelick, N., Hancher, M., Dixon, M., Ilyushchenko, S., Thau, D., & Moore, R. (2017). Google Earth Engine: Planetary-scale geospatial analysis for everyone. Remote Sensing of Environment.
Bibtex:
@article{gorelick2017google,
title={Google Earth Engine: Planetary-scale geospatial analysis for everyone},
author={Gorelick, Noel and Hancher, Matt and Dixon, Mike and Ilyushchenko, Simon and Thau, David and Moore, Rebecca},
journal={Remote Sensing of Environment},
year={2017},
publisher={Elsevier},
doi={10.1016/j.rse.2017.06.031},
url={https://doi.org/10.1016/j.rse.2017.06.031}
}
@article{gorelick2017google,
title={Google Earth Engine: Planetary-scale geospatial analysis for everyone},
author={Gorelick, Noel and Hancher, Matt and Dixon, Mike and Ilyushchenko, Simon and Thau, David and Moore, Rebecca},
journal={Remote Sensing of Environment},
year={2017},
publisher={Elsevier},
doi={10.1016/j.rse.2017.06.031},
url={https://doi.org/10.1016/j.rse.2017.06.031}
}
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