情報技術の進歩は目まぐるしいものがある。
2000年ごろのパソコンと比較すると、
現在のパソコンの能力は雲泥の差である。
では、現在のパソコンの能力があれば
どのような問題でも解決できるようになったかというと、
残念ながら、都合の良い話にはなっていない。
ビッグデータの時代!
まず、扱うデータそのものの量が増えた。
もちろん、扱うデータの種類も増えた。
そして、扱うデータの範囲は…
ということで、今回は扱うデータの範囲が増えた話。
地球環境を分析するためのツールにリモート・センシングというものがある。
離れたところ(リモート)からセンサーで観察する技術である。
地理空間情報システム(GIS)と合わせてGIS/RSと表することもある。
今から20年ほど前のRSはかなり大変だった。
もっと前を知っているひとはさらに大変だと言っている。
データの前処理は大変で、ソフトウェアも非常に高価だった。
ところが、現在は無料で高機能なツールも登場している。
2016年から奈良大学で導入したのがGoogle Earth Engine。通称「GEE」。
JavascriptやPythonといったプログラミング言語で操作することができる。
慣れるには、少々、乗り越えるべき壁もあるが、慣れれば快適である。
膨大なデータを一瞬で分析できるのが魅力。
以前はデータのダウンロードの仕方を教えるだけでも苦労したが、
GEEを使うと必要なことを教えることに集中できる。
Code Editorを使用すると特殊なソフトウェアは不要。ブラウザ上で動く。
インターネットへの接続環境は必要ではあるけれど、
パソコンのスペックを気にする必要もない。
GEEを使うためにはGoogleのアカウントが必要である。
すでに、Gmailのアカウントを持っている人はそのまま使える。
導入してみたい人はとりあえず、以下のリンクからGEEの登録へ。
https://earthengine.google.com/signup
ということで、とりあえず、次回から少しずつ、始めてみよう。
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