幾何情報を上手く扱うことも重要である。
そこで、今回は ee.Geometry について理解を進めたいと思う。
ee.Geometry はGEEオブジェクトの一つであり、
GISにおけるベクトルデータを格納するためのクラスのである。
取得した衛星画像のImageCollecitionのフィルタに用いる場合にも使う。
ee.Geometry を作る方法はいくつかある。
まずは、プログラムから座標値を使って入力する方法。
最も単純な点(ポイント)からはじめてみる。
まず、点(ポイント)データを作成するには座標値が必要となる。
奈良と言えば「平城宮跡」ということで、平城宮跡の座標値を用いる。
東経が135.795度、北緯が34.6905度。かなり適当…。
この値を使ってee.GeometryのPointを作るには以下のようにする。
var heijou_pt = ee.Geometry.Point(135.795, 34.6905);
実際に作った幾何オブジェクトを使って簡単な処理を行ってみる。
まず、このオブジェクトが地図の中心に移動するようにし、
次に、このオブジェクトを地図上に表示してみる。
Map.centerObject(heijou_pt,15);
Map.addLayer(heijou_pt);
Map.addLayer(heijou_pt);
一行目の「Map.centerObject()」の部分では、
現在のマップオブジェクトについて、
中心となるオブジェクトを「heijou_pt」に指定している。
ふたつ目のパラメータの「15」ズームレベル。縮尺範囲を指定できる。
二行目の「Map.centerObject()」の部分では、
現在のマップオブジェクトについて、
「heijou_pt」を地図上に新しいレイアとして追加している。
次に、面(Polygon)についても実験してみる。
今度は、平城宮跡の範囲を面として描き、
先ほどの続きとして、レイヤに追加する。
var heijou_pl = ee.Geometry.Polygon(
[
[135.7888270,34.6864400],
[135.8011865,34.6864400],
[135.8011865,34.6940265],
[135.7888270,34.6940265],
[135.7888270,34.6864400],
]
);
Map.addLayer(heijou_pl, {color:"green"}, "平城宮跡");
[
[135.7888270,34.6864400],
[135.8011865,34.6864400],
[135.8011865,34.6940265],
[135.7888270,34.6940265],
[135.7888270,34.6864400],
]
);
Map.addLayer(heijou_pl, {color:"green"}, "平城宮跡");
今度はレイヤに追加する際にちょっとパラメータを追加している。
可視化パラメータとして、「{color:"green"}」を追加し、
レイヤ名として「"平城宮跡"」をパラメータに追加している。
実際に続けてコードを書くと以下のようになる。
そして、出力結果は以下の通り。
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